鳩頭の空中散歩

「時刻」と「時間」の違いがわからないとこうなる馬鹿の見本市

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いま何時? そうねだいたいね

この場合における「いま何時?」とは「今の時刻は何ですか?」と言う意味で、その瞬間の時計の指している時刻のこと。「そうねだいたいね」で通じてしまうので、

つまり、アスリートファーストなどの詭弁では無く「不便なのは開始と終了の二日だけ。あとは慣れようよ」と、開き直ったアナウンスを政府がしてしまえば、勤勉でいてイベント好きな日本人なら、勝手に盛り上げてアジャストすることでしょう。

というのは、まあある意味間違ってはいない。
が、この記事の人が壮大な勘違いをしているのは、コンピューターは時計では無いと言うことだ。また、単にタイムスタンプしか使っていないにしても、サマータイム突入直前に作成した文書の保存時刻は、サマータイム突入と同時に未来文書になってしまうのだが、ここら辺はすでにサマータイムを採用している地域でも起こることなので何らかの対処があるのだろう。そこらへんはよく知らないけど。

コンピューターがすごいのは物を忘れないことと足し算が馬鹿みたいにちょっぱやなこと

したがって、コンピューターが最も活用されているのは、昔は番頭さんが帳面に記録して計算していたこと、すなわち利息計算である。
利息計算は当然時間経過に基づくものだから、そこに誤りがあるととんでも無いことになる。タイムスタンプ表示を読み替えるだけなら確かにコードに一行追加で済むが、サマータイムにより経過した時間数に違いが出るのでその計算コードの修正あるいはオプションが膨大になる。計算そのものは単純に定義を修正すれば良いと仮定しても、引用数を考えたことが……多分無いだろうなあ、この御仁。「時刻」と「時間」の違いは、アナログ時計の読み方を習う小学校で習得すべきことだが、それを習得できないままオトナになると「見た目は大人、中身は子供」のこんな馬鹿な人間が出来上がる。
また、金融利息は国内だけで完結しているものではなく、特に東京はニューヨーク、ロンドンと並ぶ主要証券取引拠点なので、影響は世界規模だ。1行たりともアップデート漏れなんかあったら、冗談抜きで生命に関わる。現在、地球上で最も早く開く証券取引所はオーストラリアのシドニーで、東京より1時間早い。世界に例を見ない2時間ずらしのサマータイムシドニーより早く取引を開くためが目的だとしたら、すでにある程度準備ができている可能性も微レ存。
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プログラムの修正コードを送り込むのに乗じてサイバーテロを歓迎してしまうという危惧はあながち大げさでは無い。
また、このスライドにもあるように今やタイムスタンプを内蔵していない家電機器は無いが、その多くはコードをアップデートする機能を持っていない。対応させるには買い換えるしかないが、地デジ化でさえ準備期間を何年取ったか。あと2年で何とかなる問題では無い。


追記
あまりに頭の悪い記事なので書いた人を調べてみたら、宮脇睦さんとおっしゃるいい年したおっさんでした。
ただの逆張り屋かと思ったら
宮脇睦(有限会社アズモード)
webに自信満々で客をバカ呼ばわりで世界発信とか、経営者としても知性が哀れな方なようです。
当面のヲチ対象としてしばらく退屈せずに済みそうですw