鳩頭の空中散歩

サマータイム制導入に賛成が51%って

どういう層がサマータイム制に賛成しているのかなと思ったら
b.hatena.ne.jp

どうやらこういうことらしい

会社に例えてみようか

タイムシフト

社長「我が社は明日からフレックスタイム制を導入する。8時間勤務を守れば文句は言わない。ただし昼休憩は12時から13時な」

社員A「うちのガキンチョを幼稚園に迎えに行かないといけないから、6時に出勤して3時に上がるは」

社員B「俺は超夜型だから11時出勤20時退社でおk」

これがタイムシフト制。

サマータイム

社長「我が社は明日から現行時刻6時出勤15時退社とする。それに伴い昼休憩は9時から10時と定める。」

社員「昼飯をおやつの時間に食えとかwww」

社長「それもそうだな。じゃあこうしよう。明日から社内の時計を3時間進める。これで昼飯は12時から食えるぞ」

社員「うはwwwww名案wwwっw な訳あるか!」

仕出し屋「うちの会社だけ弁当を9時に配達しろとか巻き込むんじゃねえ!!!!!」
↑東京以外の地方の声

?「弁当なんかおかず詰めるだけじゃん楽勝っしょ」
blogos.com
食材メーカー「てめえ、絶対頃す」



つまり、タイムシフトサマータイムの区別がついていないわけだ。
サマータイム制では時計のほうをずらすのでみんな一斉に通勤するし終業時間もおなじになる「はず」なので、始業の通勤ラッシュには巻き込まれるし幼稚園に子供を迎えに行けません。「まだ明るいんだから働けるよなあ!? 残業代? 日のあるうちから何言ってんの?ばかなの?しぬの?」ってなることが目に見えてるんですけどね。

 筆者は訳あって西日本から東北に移り住んだ(最高の逆張りw)が、東経135度を跨いだだけでも時差を感じるのに、ましてや緯度までかなり変わったので、夏の夜明けの早さには正直驚いた。緯度が同じなら日が昇る時間と沈む時間がシフトするだけだが、地元より緯度が高いので夏場は日が暮れる時間は大差ない。早起きすると何となく得した気分になる。逆に冬場は驚くほど早く日が暮れるので、朝が弱い筆者にとっては1日が短い。
 地軸が太陽の向きに傾く夏は北極圏では日が沈まない白夜となり、高緯度地域では夜が非常に短くなる。冬場は逆で、昼がものすごく短い。だから、早く夜が明ける夏場の早朝の時間を有効に活用しよう、ただ午前中が長くなるだけというのは何かと具合が悪いので、基準時間そのものを動かしてしまえと言うのがサマータイム制。夏と冬で日照時間が大きく変わる高緯度地域でこそ、弊害はあれどメリットを最大限に発揮する制度だ。日本列島は案外低緯度で、秋田県男鹿半島を貫く北緯40度線はヨーロッパではイタリア半島の踵を通る。東京の北緯35度はアフリカ大陸北部になる。日本でサマータイム制を導入するのは、地球が丸い限りメリットが希薄だ。
 それに、正午とはその地域で太陽が南中する時刻を基準に決める。サマータイム制下においては、太陽の南中時刻と正午が一致しなくなる。健康被害が言われるのはこの為だ。
 サマータイム制とタイムシフト制の違いを徹底させないと冒頭のブログ記事のような誤用が蔓延る。

・・・似たようなものに、「女性天皇」と「女系天皇」がある。女性天皇はかつて存在したが、男系は保たれている(ことになっている)。この違いを認識していない人も案外多い。神社庁や各地の神社も、女性天皇には反対していないが女系天皇には明確に反対の立場を取っている。