鳩頭の空中散歩

大学教員公募の闇

大学教員公募で見たトンデモ事例

Sクラス

「配偶者の別居の父母を含む家族の氏名・年齢・連絡先」
職業安定法、知ってます?
具体的に言うと、武庫川女子大学、あんたのことだよ。最近改定したみたいだけど、労基に怒られでもしたか?長年あの書式を使ってたとしたら本気で頭おかしいぞ。

Aクラス

「応募書類一式を4部提出」
:なんで応募者が選考委員全員分のコピーを取ってやらないといけないのよ。重量4倍で郵送料も洒落にならんのだぞ。頭か経営状態か、その両方がおかしいと判断しますが。そもそも出版された論文は出版社に権利がある著作物であり、基本的に複製はできないんですけどね。学生ですら図書館の購読契約雑誌になければ金払って複写を取り寄せてますよ。
応募者が数十人にもなるような有名大学でコピー代も洒落にならんというならまだ分かるけど、そういう大学はコピー代をケチらずにすむところがたいていだし、おまえんとこみたいなド底辺に応募するのが何人居るんだよみたいな大学に限ってコピー費用応募者負担なこういう暴挙に出る。

Bクラス

「応募書類は自筆のこと」
:これは高専の例だけど、今どき「文字から人柄が分かる」ですか?エスパーですか?バカですか?

ランク付けするまでもない普遍的に頭おかしい

不採用放置
:書類で落とした時点で連絡しろ。

割とよくある

文科省指定の様式第4号書式に準拠しない
:そんなところでオリジナリティの主張なんて、悩める青春世代ですらしません。

基準がおかしい

インパクトファクターを記載のこと」
インパクトファクターは雑誌の格付けの指標値であって、応募者の論文の質やましてや応募者自身を評価する指標値ではありません。そもそもIFの大小と雑誌の格付け自体が分野によって大きく違う。東大受験者を母集団とした時の偏差値50の学力と地方底辺私立の受験者を母集団としたときの偏差値50の学力が同じであるとでも思ってるんですかね?バカですね。
(地元で無敵レベルのなんちゃって進学校生がハイレベル模試で偏差値50に届かなくても地方底辺私立受験者層に対しては超優等生なのと同様、IFを稼ぎたければ仲間内で引用しあってる国内のクソ雑誌に和文で投稿すれば爆上がりするのでお手軽ですよ)

こういう悪習、厚労省もなんとかしてほしい

「給与・待遇は本学規定による」
:ほとんどの募集がこれ。内定まで給料が分からないんですよ、本当に。現実に、前任校で内定面接時に明かされた年俸額はその前の任地より額面ベースで20%以上ダウンでした(職位は助教で同じ)。あまりの給料の低さに内定者に逃げられた例もあると聞くし、再募集の手間考えたらはっきりさせたほうが良いんじゃない?ていうか募集時に待遇を明かさないのも職業安定法違反。
まあ、研究者というイキモノはたいがい経済観念が破綻しているので、応募者側もほとんど気にしていませんが。

論外

デキ公募見え見え
:応募締め切りが公募情報掲載から10日前後、担当科目名が「生物系科目(実習含む)」とかではなく「生物学1・2、生化学1、機能形態学2、生物系実習(遺伝子工学に関する分野)」など具体的すぎる。内部昇進をごまかすために私学助成金欲しさに「公募はしましたよ」という体裁を取るところはまじで取り締まれ

番外(個人的恨み)

募集情報と採用条件が違う
:任期なし准教授の募集で任期付き助教で採用された挙げ句に、任期満了できっちり雇い止め
(出るとこ出たら勝てるかなあ)


全体的に遵法意識に極めて乏しく、合せ技も珍しくないのが実態。
一つでも心当たりのある大学は
学生に恥じろ