鳩頭の空中散歩

データで見る坂道グループ(2023年3月版) その1

「データで見る坂道グループ」
hatoatama.hatenablog.com
を最初に書いてから2年半の間に乃木坂1期生・2期生が全員卒業を発表し、2023年2月26日の秋元真夏の卒コンをもって1期生は全員卒業してしまった。
櫻坂3期生も加入して出入りは一段落した(と思いたい)ので、坂道メンのバイオグラフィーのデータベースをアップデートして解析をしてみた。記事執筆時点で乃木坂2期生の鈴木絢音、櫻坂2期生の関有美子、日向坂1期生の影山優佳が卒業発表しているが、在籍として扱う。

現状整理

 まずは現役メンの年齢分布から。2023年2月27日時点の集計。

図1-1. 坂道グループ全体の年齢分布

平均は20歳10.7ヶ月

乃木坂46

 乃木坂46の現役メンバーの年齢構成

図1-2. 乃木坂46現役メンバーの年齢分布

全体平均   20歳9.1ヶ月
2期生    23歳11.0ヶ月
3期生平均  22歳8.5ヶ月
4期生平均  21歳0.0ヶ月
新4期生平均 20歳7.2ヶ月
5期生平均  18歳4.1ヶ月

櫻坂46

 櫻坂46の現役メンバーの年齢構成

図1-3. 櫻坂46現役メンバーの年齢分布

全体平均   21歳4.0ヶ月
1期生平均  24歳10.2ヶ月
2期生平均  21歳11.3ヶ月
新2期生平均 22歳4.7ヶ月
3期生平均  18歳1.6ヶ月

日向坂46

 日向坂46の現役メンバーの年齢構成

図1-4. 日向坂46現役メンバーの年齢分布

全体平均   20歳8.2ヶ月
1期生平均  24歳6.3ヶ月
2期生平均  21歳6.3ヶ月
3期生    18歳10.0ヶ月
新3期生平均 19歳1.7ヶ月
4期生平均  17歳10.1ヶ月

 欅坂改め櫻坂が年齢層高めの傾向は相変わらず。
 乃木坂新4期・櫻坂新2期・日向坂新3期が坂道研修生同期になるが、櫻坂に相対的に高い年齢が配属されている様子を、次のグラフで見てみる。

加入時年齢の分布

加入時年齢(坂道全体)
図2-1. 坂道グループ全体の加入時年齢分布

平均は17歳0.0ヶ月

乃木坂46
図2-2. 乃木坂46の加入時年齢分布

全体平均   16歳6.6ヶ月
1期生平均  16歳5.4ヶ月
2期生平均  16歳4.3ヶ月
3期生平均  15歳3.3ヶ月
4期生平均  16歳9.0ヶ月
新4期生平均 17歳7.0ヶ月
5期生平均  17歳3.3ヶ月

欅坂46・櫻坂46
図2-3. 欅坂46・櫻坂46の加入時年齢分布

全体平均   17歳9.6ヶ月
1期生平均  17歳2.9ヶ月
1.5期     17歳2.0ヶ月
2期生平均  18歳0.4ヶ月
新2期生平均 19歳4.2ヶ月
3期生平均  17歳11.6ヶ月

けやき坂46・日向坂46
図2-4. けやき坂46・日向坂46の加入時年齢分布

全体平均   17歳0.9ヶ月
1期生平均  17歳7.6ヶ月
2期生平均  16歳6.0ヶ月
3期生    14歳7.0ヶ月
新3期生平均 16歳0.7ヶ月
4期生平均  17歳5.1ヶ月
ひなのの大物感がすごい…(笑

 乃木坂3期生の加入時平均年齢の低さは、加入当時満年齢11歳の岩本蓮加、満年齢12歳の伊藤理々杏あたりの影響。齋藤飛鳥だって加入時13歳だから、相当低年齢で加入させている。15-18歳がボリュームゾーンだが、平均19歳を超えている櫻坂新2期はなにか意図があったのだろうか。個人的には、不思議・大不思議の増本・大沼、メモ園は大好き。

世代交代

 乃木坂1期2期の全員卒業のインパクトは大きいが、グループのキャラ変を伴うドラスティックな世代交代は櫻坂で生じている。
 まずは、各グループの期別構成比率の変化から。

乃木坂46
図3-1a. 乃木坂46の加入人数比率
図3-1b. 乃木坂46の現役期別比率

絢音がまだ残っています。

欅坂46・櫻坂46
図3-2a. 欅坂46・櫻坂46の加入人数比率
図3-2b. 櫻坂46の現役期別比率
けやき坂46・日向坂46
図3-3a. けやき坂46・日向坂46の加入人数比率
図3-3b. 日向坂46の現役期別比率

日向は卒業が少なく世代交代は生じていない。

櫻坂の激変

 欅坂46は2020年10月14日に櫻坂46に改名。平手友梨奈を中心とするグループから一気にキャラ変した。平手友梨奈の脱退に続いて、改名までに3名(長沢菜々香石森虹花佐藤詩織)が卒業。2020年の離脱者は6名に及ぶ。この年、新2期生6名が坂道研修生から合流し、2期生中心の体制に一気に舵を切る。メンバーの動きはこんな感じだが、メンバーの属性に大きな変化があった。

図4-1. 欅坂・櫻坂1期生の出身地比率
図4-2. 欅坂・櫻坂2・新2期生の出身地比率

この結果、櫻坂46メンバーの出身地比率はこうなった。

図4-3. 櫻坂メンバーの出身地比率

ちなみに3期生の出身地比率はこんな感じ。

図4-4. 櫻坂3期生の出身地比率

 関西と九州の比率が増え、東日本の比率が下がった。
 1期生の小池美波が兵庫出身だが、彼女はあまり関西人ぽくない。反面、井上梨名・武元唯依・田村保乃・増本綺良・山﨑天あたりの2期生関西勢、新キャプテン松田里奈をはじめとする森田ひかる・関有美子・大園玲あたりの九州勢が爪あとを残すことが増えた。「欅って書けない?」が2期生にフィーチャーしだしてから俄然面白くなったし、「そこ曲がったら櫻坂」になって完全に方向性が変わった。正直、平手友梨奈という憑き物が落ちた感がある。

出身地

 櫻坂のメンバーの出身地属性を見たついでに、残る乃木坂と日向坂も見てみる。

乃木坂46
図5-1. 乃木坂現役メンバーの出身地比率
図5-2. 乃木坂卒業メンバーの出身地比率

 乃木坂5期生に千葉出身が多いことが話題になったが、乃木坂はもともと東京近郊(東京・埼玉・千葉・神奈川)出身が半数以上を占め、「東京ローカルアイドル」と言える。現役メンバーと卒業メンバーの出身地構成がほぼ同じで、世代が変わってもこの傾向は全く変わらない。

日向坂46
図6. 日向坂メンバーの出身地比率

 乃木坂に似る東京ローカル風味だが、ガチめの関西人が目立つ。高瀬愛奈のノリはかなり玄人向け。
 「とっとり」を漢字で書けない日本人は何割くらいいるんだろう?という日本一マイナーな県と言っても過言ではない鳥取出身が2名もいる。鳥取県知事が日向坂にエールを送っている。
www.narinari.com
 筆者は鳥取に縁があり、自虐するのは構わんが馬鹿にされると結構ムカつく。
 ひなあいで宮崎ロケをやったり、ひなあいをひかりTVで全話無料配信していたり、地方に優しいイメージ。

離脱動向

 さて、現状の解析はこんな感じで、乃木坂の世代交代や欅坂の方向転換をもたらした離脱(卒業)の動向は、別の記事としたい。
 離脱動向のグラフを出しておく。

図7. 坂道全体の離脱動向