鳩頭の空中散歩

「大人の◯◯◯◯」のハナシ

身に覚えがありすぎて非常に辛いのですが、この手の遅刻魔はマジで病気です。
脳の。

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Attention-deficit hyperactivity disorder 考

 数年前、神戸の某大学の発達心理検査を受けたとき、
「ここが病院だったら◯◯◯◯の診断つくよ、このスコアは。大学だから診断書書けないけど」
と言われました。
 ◯◯◯◯の偏見を助長しかねないので伏せ字にしますが、この歌の遅刻や忘れ物、睡眠サイクル不順、過眠等の症状は◯◯◯◯の典型的な症状です。日本では成人には認可されていませんが、◯◯◯◯の特効薬の成分は覚醒剤で、不随意な過眠症状のナルコレプシーの薬と同じだったりします。以前はうつ病に対しても処方されていたそうです。合法的なシャブなので不逞な輩がナルコレプシーを装ってその薬を入手しようとした事案が多発し、◯◯◯◯の対処薬として成人への処方は認可されず、うつ病への処方は禁止されましたが、ナルコレプシーってまさに「奇病」だからね、そこらへんに罹患者がゴロゴロしてるわけがありません。詐病しようたって無駄です。医者は騙せても薬剤師さんは多分騙せないですよ。*1

 虹色侍はずまくんとロットくんの二人組の人気YouTuberで、背景の二人の部屋を見るとやっぱり◯◯◯◯なんかなというのが納得な感じ。片付けができなくて汚部屋になりがちなのも◯◯◯◯な人によく見られます。片付けができなくてとっちらかるのは部屋だけでなく頭の中もで、常に頭の中でタスクが高速切替しており、例えるならウィンドウがいくつも開いたパソコン画面をタスクを切り替えながら処理しているクラシックMacOSのようなノンプリエンプティブなマルチタスク状態。*2 常にフロントエンドタスクに全力です。
 フロントエンドタスクに全力ぶちこみますから、もとの能力が高ければとんでもない素晴らしい発想を生み出したりします。そのため◯◯◯◯の人の一部には天才型というか突き抜けた才能を見せる人が居ますが、ずまくんは間違いなくその一人ですね。

 ただ、間違っても「◯◯◯◯=天才」ではないし、「何をやらせてもとんでもなく上手い」という真性の天才、具体的に言えば乃木坂46生田絵梨花のようなタイプでは決してありません。
 彼女の場合、料理と絵の力量は壊滅しているようですが、絵は下手ではあるけれど強烈で、上手下手という尺度ではなく「表現が強い」という点で表現者としての才能が図抜けている気がします。このことはいずれ別記事で深く掘り下げたいと思います。


 ついでに
 この病気は以前は「子どもの病気」と考えられており、成人では稀とされていました。それなりに社会性を身につけて擬態できるようになって症状が目立たなくはなりますが(擬態と社会性の獲得はどっちが先かは、卵か鶏か)、脳の器質的なもので、言ってしまえば「不治の病」で、最近は「大人の◯◯◯◯」が問題にもなっています。器質的なものかどうか解明されているわけではありませんが、薬物やアルコールへの依存はあまり無い一方でカフェインへの依存が多く見られるそうです。一つには、眠気への自衛対策もあるでしょうが。身近で、「ちょっと変わってるんだけど実はスゴくて、あれで遅刻さえしなければねえ」という人でコーヒーばっかり飲んでたりする人が居たら、「そーゆー人」だと生ぬるく見守ってくださいw
(自分のことは棚に上げて、恩師にはそういう人が多かった・・・ばかりだった気がしますw)

 子どもの症状としては、いわゆる「落ち着きのない子」として現れます。忘れ物が多かったり、片付けができなかったり、突然騒いだり。興味・関心の異常な偏りとか。一方で、興味・関心を示す分野では子どものうちから突出した才能を見せることも珍しくありません。これは、忘れ物や遅刻と表裏一体で、どちらか一方を抑えるということが可能なものでもありません。
 子どものうちに欠点を認めて支えてくれる人や、自分が誰かを支えているという実感を獲得できなければ、社会を恨む傾向も出てきます。だいたいは、こういう子は学校現場では認められません。家庭環境で反社会性を身に着けてしまう人がいる一方で、社会から認められないことで反社会性を身に着けてしまう場合があることも事実です。コロナ禍でさらに明白になった日本人社会で特に顕著とされる同調圧力は、この手の子どもには非常に辛い環境です。

 育児経験の無い私が言うのもアレですが、暖かく見守ってあげてほしいです。こういう子は、基本的に他人に対する感性が独特で、損得勘定が得意ではありません。損得を考えないので根本的に「周囲の目」や「遅刻が評価上致命的」というのがよく分かっていなかったりします。わざとじゃないんです。分からないんです。大人になって知識として分かるようになっても器質的に対応できず、抑うつに陥る人も少なくないです。◯◯◯◯は能力の表出の仕方が尖っているだけで、能力の総量は凡百であるという言い方もよくされます。活かしどころを見失うと凡人以下です。

 だから周りが余計にイライラするんですが、周囲が欠点を全て受認するよりも、本人が誰かの力になっているという実感を得る(興味・関心を「損得抜きの他者への貢献」に向ける)ほうが、多分有効な気がします。




ネタバラシするとgigazine.net
 このブログ記事に本気で取り合う人も居ないとは思うけど、そーゆーことです。

 はてなブログって発達障害を抱えて悩んでる人の吐露が多いような気がします。私自身、確定診断を受けているわけではありませんがほぼ確定状態だし悩みがないわけではないけれど、ADHD特有の過集中モード突入中の脳の血流量が増えて脳の温度が上がっている状態に浸るのは決して嫌じゃないし、むしろ喫煙で無理やり酸欠状態にしてクールダウンして平準化を試みるくらいですが(そうしないと下手すると数週間虚脱モードに転落するので)、まあ、悪いことばかりではないかなと思っています。
 ここらへんは別記事で追々と…

*1:筆者は一応薬学関係者です。例のドラマは乃木坂ファンとしてもあまりにアレで見るに堪えないので一応断っておきますが、アレのクソ脚本に基づいて言っているわけではありません。

*2:MacOS 8.1以前のMacOSはゴミ箱を空にしたりファイルコピーしている最中はウィンドウを開いたり切り替えたりすることもできませんでした。