鳩頭の空中散歩

そろそろ資本主義って滅べばいいと思うの

「そっち系」の人には、聖典のごとく崇められる「UNIVERSE 25」実験。

英語版wikiによる解説は、こちら
en.wikipedia.org

比較的とっつきやすい説明の動画が、こちら
www.youtube.com

定量性は?」とか、「異常行動の病理学的な所見は?」とか、突っ込みだすとキリはないけど、そこはまあ、社会科学実験ということで。
ただ、「直感的に、確かにそんな感じがする」というのは、大体の場合、正しい。直感に理屈を後付けていくのが、科学の本質であったりする。なので、この実験も、完全に間違いではない。きっと。

歴史を学ぶと、これは文明の爛熟に伴って繰り返されてきた現象であることに気づく。エジプトもローマも、こうして滅んだ。

ポリコレ棒でタコ殴りになることを承知で言えば、LGBTに対して、積極的に排除する気はないが、興味関心を一切払ってやらないという意味で、消極的に認める気はない。
文明の爛熟期には、こういうのが現れるのは、歴史が語る。

さて、エジプトもローマも、UNIVERSE 25実験のマウスのように滅んだわけだが、人類は未だに滅んでいない。
それはなぜか。
爛熟した文明が新興勢力と代替し、新陳代謝が行われたからだ。

日本史上最強の男色家とされる藤原頼長は、「台記」に自分の男色遍歴を克明に残している。

或る卿と同車して、或る受領の讃宅に泊まり、天明に及び帰る。去年より書を通ずと雖も、全く返報せず。今夕初めて会合。如意輪供すでに以て成就す」

(現代語訳)
ある公卿の牛車に乗せてもらって、お家に泊めてもらって、翌朝帰ったよ(朝チュンしたよ)。
去年からずっとラブレター送ってコナかけてた人なんだけど、ずっとツレなかったんだけどね。
その日の夕方、とうとう受け入れてくれた。
如意輪には祈っておくものだね!

摂関家とのコネ的な意味でも、男色が嗜みとされた時代の話。
だからって別に現代のLGBTがどうとか結びつけるのは全く無意味だけど、文明の爛熟期には、洋の東西を問わず、同じような現象が見られた。

これで人類滅亡一直線に進んだかといえば、そうはなっていない。
今年の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」が描く時代は、藤原頼長の時代より少し下った頃。三谷脚本のライトさは賛否両論あるが、当時の坂東武者は基本的にヤカラである。比較対象が悪いが、京の貴族のような教養は無く、嫁を取った取られたで刃傷沙汰は普通、領地の柵を動かそうものなら、死人を出して当たり前というのが、武家諸法度成立以前の無法地帯の武士の世界。
京の爛熟しきって腐臭すら漂っていた文化は、こうしたヤカラによって蹂躙されて、新たな時代が構築された。

UNIVERSE 25実験の結果は、文明単位では成立する法則かもしれない。
では、マウスで3年だった滅びまでのサイクルは、人類では何年だろう。

なんとなくだけど、多分100〜150年くらいだろう。
ちょうどその半分過ぎくらいの70〜90年のサイクルで、文明が滅びる前に歴史が繰り返される。
そのサイクルでいえば、そろそろ世界規模で引き返せない争乱が起きてもおかしくない時期。

いっそ、日本が台湾有事に巻き込まれる形で、戦争にならないかなー、ここらへんでドバーッと

とか、思ったりする。
前回の戦争みたいに、「自分が売ったケンカに負けた」という、まだ責任の取りようがある負けじゃなくて、
責任を負うこともできない「巻き込まれたケンカでズタボロになった」という具合にならないかな。
「台湾有事か半島有事に巻き込まれて、アメリカが負けて、巻き込まれた日本がボロボロ」
というシナリオが、現実的かつ理想的。

中国はヤカラなので、前回の占領軍みたいに天皇家を残してくれるような優しい統治してくれないだろう。
いいじゃん、どうせ天皇家ゴシップ誌のネタにまで貶められてるんだから、「M子とKMRは納税者の言うことを聞け」とか言ってるバカな市民には、むしろ溜飲が下がるだろう。
これで、「皇統としての日本」は、晴れて終わる。
それは嫌っていうなら、国外のヤカラではなく、国内のヤカラに新陳代謝してもらうことだな。
たとえば、沖縄で警察署に押しかけて投石した連中とか。

たぶんね、LGBTの権利ガーとか、
児童虐待のニュースって最近目立つよねー、子ども置いて鹿児島旅行とか、なんなん?とか、
就活の邪魔になるからって子どもを産み捨てたJDが居るってまじー?とか、
そんな状況になってる時点で、UNIVERSE 25実験が「直感的に、確かにそんな感じがする」世界なわけ。

「いつかできる」つもりでいることは絶対やらない

坂道Gメン考察しようと思って1年以上放っておいたら、まなったんの次に書くつもりだったいくちゃんが卒業発表してしまったので、

「いつかできるから今日できる」
わけではないことの戒めとして。

まっちゅんが卒業してからショックでしばらく気を失っていたことにしておく。

hatoatama.hatenablog.com

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2021年11月8日集計

いくちゃんと蘭世は、現役にカウントしている。
ついでに、渡辺梨加守屋茜も現役にカウント。

乃木坂の現役メンバー38人に対して、離脱メンバーは2021年の卒業ラッシュで41人(松井玲奈含む)
とうとう、現役人数を離脱人数が上回った。

さて、ここで加入時年齢と離脱までの活動期間を、グループ分けせずに解析してみた結果がこちら。
グループ分けを色別にしたものも作ってみたけど、欅改め櫻のコアなファンには色々アレな結果になったから、上げるのはやめておいた。

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加入時年齢と離脱までの活動期間

ブログ記事がカオスになってきたので、そろそろ大学教育関連とドルヲタ趣味は整理して分けよう。

「皇室は市民の言うことを汲め」というのは、タチの悪いラーメン評論家と同じ

案の定、昨日は報道もゴシップもまとめてマスコミが皇室の例の件のこと一色。この件について、「賛成・反対・どちらでもない」のアンケートがあったら、「どうでもいい」と「恐れ多い」も足しといたほうがいいんじゃない?

さて。
一般人になった宮家のお嬢様とその旦那にとやかくいう気は毛頭無くて、むしろ気になったのは「税金払ってるのは我々市民なんだから皇室は市民の言うことを聞け」論調。

 イギリスの王室贔屓のメディアから出た報道らしいんだけど、日本のロイヤルファミリーの権威に危機という感覚が、イギリスの親ロイヤルファミリー派にはあるらしい。
 皇帝 [ emperor ] と呼べるのは日本の天皇ローマ法王だけで、king や load よりも格が上で、各国首相はおろかエリザベス女王も最敬礼する。天皇が親善訪問するというのは、キリスト教圏でローマ法王行幸するのと同格で、その外交上の意味合いや効果は実はとんでもないもの。外交戦略上の価値として無類の武器を、日本は持っているといえる。その皇室の維持費のコストパフォーマンスは、臨時国会開会を無視し続けた国会議員に歳費をくれてやるよりよほど良いと言える。なので、皇室に対して「税金泥棒」というのは無知無教養なお馬鹿さんだと白状しているようなもの。「税金払ってる市民が一番偉い」という、なにそのお客様は神様論法。本気で頭悪いんだろうか。
 民主政治において、市民は税金を払ってるから偉いんじゃないんです。まじで中学校公民から勉強し直せ。

ここらあたりの話は、古い記事だけど

<大人の無法地帯>
ål̳@nÑ
(リンク先のエンコードの都合上、文字化けしていますが、正常です)

とか

www.news-postseven.com

を一読すると面白い。

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来るべき時が来た:薬学部定員削減

reseed.resemom.jp
www.mext.go.jp

一部ではよく知られている、薬学部の粉飾合格率問題。
文科省がとうとうキレた。

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この図を検討会資料に出してくるあたり、文科省のブチギレ具合が分かる。

青いバーが、いわゆる「粉飾合格率」
オレンジのバーが、入学者数を母集団とした「真の合格率」
青いバーとオレンジのバーの差が小さいほど、留年率が低く粉飾をしていないことを示す。
「合格率は決して高くはないが留年率が低く6年できっちり出す大学」と
「留年・卒業延期を量産して国試受験者数を絞って合格率を粉飾する大学」
のどちらに行きたいか、受験生は考えとこう。
だいたい、入試偏差値35で入りやすいからといって国試合格基準がそこの大学向けに低くなるわけないから、上り坂がより急になるだけ。どだい、入れてくれる大学があるからって偏差値35で薬学部に行こうなんてほうが甘いってことをまず認識しなさい。実務実習で現場の薬剤師の先生方にも迷惑になるから、ほんとやめなさい。
そもそも、入れる大学のほうに問題があるんです。

前任校での最初の上司の教授は
「国試合格率と入試偏差値は関係ない」
と言っていた。
うん、粉飾合格率はね。
真の合格率で並べると、慶応大学を筆頭に第一薬科大学がビリと、綺麗に偏差値順に並びますよ。
(見た目の合格率)✕(進級率)≒(相対的な偏差値順)
という公式がほぼほぼ成り立ちます。
第一薬科大学とか、見た目の合格率も進級率も低いから、入試偏差値もダントツで低い。ここは「予備校模試でA判定を見てみたければ、理系なら第一薬科と志望校に書いてみるといい」と昔から言われているほど、色んな意味でヤバい。
学費もヤバいので、もしご子息が「成績ヤバいけど薬剤師になりたいから第一薬科大学に行きたい」って言い出したら、予備校に1年間投資して学力上げるほうを考えたほうがいいですよ、マジで。6年間お布施するより軽傷で済むと思います。多分6年では済まないし。
そりゃね、国家試験に通れば慶応も第一薬科も、最低限の水準をクリアしたという意味で同じ薬剤師ですけどね。
第一薬科大学(というか、都築学園グループの薬科大学)出身」
って言ったら
「あー・・・(察し)」
って反応されるだろうね。
出身大学で格付けするのは下衆いことではあるけど、現実的にそういう大学ですよ、あそこは。

ざっと見て、バーの長さに差がありすぎる
・医療創生大学
九州保健福祉大学
青森大学
第一薬科大学
千葉科学大学
あたりは、あまりに「やっぱりね」感で思わず失笑さえする(まあ、このうち一つは実態を知ってるからだけど)。
薬学部教育からは離れたけど、女子大という性質もあってきっちり6年間で送り出す教育方針の大学と、粉飾しまくって合格率全国トップを謳う大学の両方を経験し、国試受験予備校化した底辺薬学部の薬学教育にたいがい嫌気がさした非薬学部出身の立場として、外から薬学教育を眺めるとなかなかおもしろい。

この検討会はしばらく注目しておこう。
どんな保身的な意見が飛び出るか。

教員公募の見分け方

hatoatama.hatenablog.com
大学教員の公募情報は基本的にJREC-INで入手する。
昔は有望な大学院生から一本釣りや、同門つながりで人材を融通しあうなどクローズドな採用が一般的だったが、現在では基本的に公募しなければならないことになっている。公募しなければ私立大学は私学助成金を削られるし、国立大学法人は独法化など名ばかりで独立採算化で経済的に苦しくなっただけで人事に関しては形の上では独自制度を運用するとされていながら未だに文科省の制御下にあるから、現在では文科省の方針のもとテニュアトラック制度をほぼ全面的に採用している。公募採用をしていないのは、知るところでは私学助成金を受け取っていない都築学園グループくらい(ここの実態は調べれば分かるけど、褒めてない)。

テニュアトラック制度

そのテニュアトラック制度は、昔ながらの研究室の徒弟制度を横文字化しただけで、見どころのある若手を研究者だけでなく、教育者、研究室運営者に育てるために潤沢な研究費を与えてメンターを配置して育てるよというもので、定期的に査定が入る分厳しいけど、公正性の制度化という点では優れていて、これ自体は良い制度だと思う。相変わらずアメリカの制度の劣化コピーだけど。
以前に在籍した大学での助教に対する制度はテニュアトラック制に近かったが、上司と相性が悪くメンターどころかアカハラじみたことをやられたのは忘れない。メンターの若手育成能力も評価しないと不公平だ。私の前任の助手の育成にも失敗して、その助手は学科長采配で別の研究室に移籍したけど、それでも教授は定年まで居座った。私も4年目から別の部屋に移籍したけど、移籍先の教授が学部年報で「それはあなた自身の研究テーマだからあなた自身の名前で出しなさい」と、研究室単位での報告であるにもかかわらず教授の名前を入れることを遠慮され、私の研究テーマと成果報告に名前だけ乗っかってきていた前上司との違いにえらく驚いたことはよく覚えている。
その頃から共同研究を続けている他大学の先生も、私が研究代表者として企業との共同研究を結ぶことを最大にサポートしてくださったにも関わらず、研究課題としては直接関係していないからと学会発表に連名することすら遠慮された。虚栄心とは無縁の先生方からのご指導に恵まれたことは大きな財産。だから一昨年出した論文は共同研究先の大学院生の修士論文研究だったので1st Authorをその子にすることは私にはごく自然なことだった。
年報数年分の成果をまとめて、指導してくださった前学科長にどうしてもとお願いして共著者に入ってもらった論文は、今でも被引用数が増え続けている私の最高傑作だけど、立場上研究室のボスだっただけで何もしていない、むしろ嫌がらせされたY教授を共著者に入れざるを得なかったのは、傑作論文の染みのようで気分が悪い。

閑話休題

なんちゃって公募

一見公平に見える公募制だが、私学助成金を削られることを避けるためにとりあえず公募を出すという、いわゆる「なんちゃって公募」も時々ある。以前、着任日を過ぎるまで不採用放置をしてくれやがった大学がやったのはまさにそれで、12月27日募集情報掲載・1月15日書類締め切りという、年末年始のドサクサで「とりあえず公募は出しました」という体裁を取っただけのクソ公募だ。こういう公募は最近では随分減ったけど、未だに少なく見積もっても2割り程度はまだある気がする。大学単位では、出す募集の半分近くは「とりあえず公募は出すけど実際は内部で決まっている」という慣例で動いているという話も聞く。半数はガチ公募であることはまだ救いであるが。それでも半数なのが腐れた実態。
実際にこういう事例は今までの任地でも目にしていて、公募期間2週間という公募で採用されたことになっている先生方が何人か居る。逆に、なんちゃって公募を出してでも残ってほしいと思ってもらえなかったのは私のダメっぷり。

そこで、JREC-IN界隈の公募戦士ネタでもよく言われることだけど、「応募するだけバカを見る」公募の例を挙げる。

● 募集期間が極端に短い
これは鉄板。ただ、募集期間に規定はなくだいたい40日前後が相場なので、1ヶ月を切っているからヤラセ公募というものでもない。しかし、2週間前後であればほぼ間違いなくヤラセ確定案件。

● 担当授業科目や研究内容がやたらと具体的で細かい
最近は講座制を敷かず助教でもPIになる大学もあるので、「上記募集分野において優れた業績がある者」以外に「◯◯研究室の□□教授と共同して研究室運営に当たっていただきます」という記載が無い募集もあるにはある。ただ、一般的には研究室運営はPrincipal Investigatorをトップとするヒエラルキーがあるので、募集案件の研究内容はある程度指定されている。
しかし、この研究内容がやたらと仔細に渡り具体的すぎる募集はよくある。また、担当科目が「生物学に関わる科目(生物学、生化学、生物学実習等)」という記載ではなく「生物学1・2、生化学1、分子生物学1、機能形態学2、生物学実習(遺伝子操作に関する範囲)」など妙に具体的なのは、内部昇進をなんちゃって公募でごまかしているのを表明しているのと同じ。
ただこれも見極めが必要で、歴戦の敗戦を繰り返すと、なんというか、臭いを感じることができるようになる。先のクソ公募大学では、担当科目の一つが募集分野とは少しかけ離れていて、むしろその分野が専門の私は「この科目なら担当できる」と思ったのだが、蓋を開けてみればその大学の関係者で今はその分野が専門の人が着任していた。しかも同学年で研究実績は私以下。恨み言の一つも吐きたくなるが、挙句の果てに不採用放置するようなクソ大学と縁ができなかったのは幸いと思うことにしている。

この2つがコンボであればヤラセ公募である可能性は限りなく高いというか、確実視して良い。
応募書類はA4で代表論文の提出も併せて数十ページに及ぶことも珍しくなく、それを書留で送るので郵送料だって馬鹿にならない。また、応募書類は文科省の「様式4号」という書式に基本的には準拠するが、これがまた整えるのが一苦労。今後の抱負や研究計画は、応募大学の建学の精神や教育の理念、アドミッション・ポリシーや関連科目のシラバスや第三者評価結果が公開されていたら調べたり、所属講座の先生方の公表論文を読んだりして何度も推敲するから、1日2日でできるものではない。そもそも様式4号準拠ですらない舐め腐った書式もある。
こういうところは大学の体制自体に問題があることも少なくないから忌避案件。応募するだけバカを見る。

随分上からの物言いと思われるかもしれないが

学生を適正に評価して「できることとできないこと」をしっかり見極めて育成するのが教員であり、人を評価するのがその仕事の本質の一つである以上、人を評価することは同時に自分が評価に晒されることだという覚悟を持って臨まなければならないのは自明。応募者を評価するということは応募者から同時に評価されるのは当たり前。

大学の教員採用がどれだけ頭おかしいかの一例でした。


ただ、大学に全ての責をかぶせるのも間違いで、2018年問題をとりあえず先送りにしただけの「任期5年、1回に限り更新可、最長10年まで」という募集が多いのは非正規雇用に関する法律の改正で「5年を超えて任用する場合は正規雇用とすること」の年限が10年に延長されたことに対応しているだけ。基本的には非正規雇用を使い潰して見た目の最高株価更新を達成した無能総理の長期政権の成果。以前は「任期3年、以後1年毎に更新、最長5年」というのが主流だった。最初の1年なんて新任地で研究体制を整えるのに精一杯、大学の方針や授業に慣れるのに必死で、2年目から成果が出るかどうか微妙、しかもそのあたりから助教であっても授業負担や学内委員会とかを山のようにかぶせてくるのがリソースもやる気も決定的に不足している地方三流私立大学。私のようにトロいのは2年目でもまず絶望的。共同研究者の先生が色々と世話を焼いて助けてくださったから今年に入って論文を何本か出すことができたけど、実験研究は早い段階で諦めた。
結局自分自身の問題なんだけどね。

結論
人事は政治

大学教員公募の闇

大学教員公募で見たトンデモ事例

Sクラス

「配偶者の別居の父母を含む家族の氏名・年齢・連絡先」
職業安定法、知ってます?
具体的に言うと、武庫川女子大学、あんたのことだよ。最近改定したみたいだけど、労基に怒られでもしたか?長年あの書式を使ってたとしたら本気で頭おかしいぞ。

Aクラス

「応募書類一式を4部提出」
:なんで応募者が選考委員全員分のコピーを取ってやらないといけないのよ。重量4倍で郵送料も洒落にならんのだぞ。頭か経営状態か、その両方がおかしいと判断しますが。そもそも出版された論文は出版社に権利がある著作物であり、基本的に複製はできないんですけどね。学生ですら図書館の購読契約雑誌になければ金払って複写を取り寄せてますよ。
応募者が数十人にもなるような有名大学でコピー代も洒落にならんというならまだ分かるけど、そういう大学はコピー代をケチらずにすむところがたいていだし、おまえんとこみたいなド底辺に応募するのが何人居るんだよみたいな大学に限ってコピー費用応募者負担なこういう暴挙に出る。

Bクラス

「応募書類は自筆のこと」
:これは高専の例だけど、今どき「文字から人柄が分かる」ですか?エスパーですか?バカですか?

ランク付けするまでもない普遍的に頭おかしい

不採用放置
:書類で落とした時点で連絡しろ。

割とよくある

文科省指定の様式第4号書式に準拠しない
:そんなところでオリジナリティの主張なんて、悩める青春世代ですらしません。

基準がおかしい

インパクトファクターを記載のこと」
インパクトファクターは雑誌の格付けの指標値であって、応募者の論文の質やましてや応募者自身を評価する指標値ではありません。そもそもIFの大小と雑誌の格付け自体が分野によって大きく違う。東大受験者を母集団とした時の偏差値50の学力と地方底辺私立の受験者を母集団としたときの偏差値50の学力が同じであるとでも思ってるんですかね?バカですね。
(地元で無敵レベルのなんちゃって進学校生がハイレベル模試で偏差値50に届かなくても地方底辺私立受験者層に対しては超優等生なのと同様、IFを稼ぎたければ仲間内で引用しあってる国内のクソ雑誌に和文で投稿すれば爆上がりするのでお手軽ですよ)

こういう悪習、厚労省もなんとかしてほしい

「給与・待遇は本学規定による」
:ほとんどの募集がこれ。内定まで給料が分からないんですよ、本当に。現実に、前任校で内定面接時に明かされた年俸額はその前の任地より額面ベースで20%以上ダウンでした(職位は助教で同じ)。あまりの給料の低さに内定者に逃げられた例もあると聞くし、再募集の手間考えたらはっきりさせたほうが良いんじゃない?ていうか募集時に待遇を明かさないのも職業安定法違反。
まあ、研究者というイキモノはたいがい経済観念が破綻しているので、応募者側もほとんど気にしていませんが。

論外

デキ公募見え見え
:応募締め切りが公募情報掲載から10日前後、担当科目名が「生物系科目(実習含む)」とかではなく「生物学1・2、生化学1、機能形態学2、生物系実習(遺伝子工学に関する分野)」など具体的すぎる。内部昇進をごまかすために私学助成金欲しさに「公募はしましたよ」という体裁を取るところはまじで取り締まれ

番外(個人的恨み)

募集情報と採用条件が違う
:任期なし准教授の募集で任期付き助教で採用された挙げ句に、任期満了できっちり雇い止め
(出るとこ出たら勝てるかなあ)


全体的に遵法意識に極めて乏しく、合せ技も珍しくないのが実態。
一つでも心当たりのある大学は
学生に恥じろ

「大人の◯◯◯◯」のハナシ

身に覚えがありすぎて非常に辛いのですが、この手の遅刻魔はマジで病気です。
脳の。

www.youtube.com



Attention-deficit hyperactivity disorder 考

 数年前、神戸の某大学の発達心理検査を受けたとき、
「ここが病院だったら◯◯◯◯の診断つくよ、このスコアは。大学だから診断書書けないけど」
と言われました。
 ◯◯◯◯の偏見を助長しかねないので伏せ字にしますが、この歌の遅刻や忘れ物、睡眠サイクル不順、過眠等の症状は◯◯◯◯の典型的な症状です。日本では成人には認可されていませんが、◯◯◯◯の特効薬の成分は覚醒剤で、不随意な過眠症状のナルコレプシーの薬と同じだったりします。以前はうつ病に対しても処方されていたそうです。合法的なシャブなので不逞な輩がナルコレプシーを装ってその薬を入手しようとした事案が多発し、◯◯◯◯の対処薬として成人への処方は認可されず、うつ病への処方は禁止されましたが、ナルコレプシーってまさに「奇病」だからね、そこらへんに罹患者がゴロゴロしてるわけがありません。詐病しようたって無駄です。医者は騙せても薬剤師さんは多分騙せないですよ。*1

 虹色侍はずまくんとロットくんの二人組の人気YouTuberで、背景の二人の部屋を見るとやっぱり◯◯◯◯なんかなというのが納得な感じ。片付けができなくて汚部屋になりがちなのも◯◯◯◯な人によく見られます。片付けができなくてとっちらかるのは部屋だけでなく頭の中もで、常に頭の中でタスクが高速切替しており、例えるならウィンドウがいくつも開いたパソコン画面をタスクを切り替えながら処理しているクラシックMacOSのようなノンプリエンプティブなマルチタスク状態。*2 常にフロントエンドタスクに全力です。
 フロントエンドタスクに全力ぶちこみますから、もとの能力が高ければとんでもない素晴らしい発想を生み出したりします。そのため◯◯◯◯の人の一部には天才型というか突き抜けた才能を見せる人が居ますが、ずまくんは間違いなくその一人ですね。

 ただ、間違っても「◯◯◯◯=天才」ではないし、「何をやらせてもとんでもなく上手い」という真性の天才、具体的に言えば乃木坂46生田絵梨花のようなタイプでは決してありません。
 彼女の場合、料理と絵の力量は壊滅しているようですが、絵は下手ではあるけれど強烈で、上手下手という尺度ではなく「表現が強い」という点で表現者としての才能が図抜けている気がします。このことはいずれ別記事で深く掘り下げたいと思います。


 ついでに
 この病気は以前は「子どもの病気」と考えられており、成人では稀とされていました。それなりに社会性を身につけて擬態できるようになって症状が目立たなくはなりますが(擬態と社会性の獲得はどっちが先かは、卵か鶏か)、脳の器質的なもので、言ってしまえば「不治の病」で、最近は「大人の◯◯◯◯」が問題にもなっています。器質的なものかどうか解明されているわけではありませんが、薬物やアルコールへの依存はあまり無い一方でカフェインへの依存が多く見られるそうです。一つには、眠気への自衛対策もあるでしょうが。身近で、「ちょっと変わってるんだけど実はスゴくて、あれで遅刻さえしなければねえ」という人でコーヒーばっかり飲んでたりする人が居たら、「そーゆー人」だと生ぬるく見守ってくださいw
(自分のことは棚に上げて、恩師にはそういう人が多かった・・・ばかりだった気がしますw)

 子どもの症状としては、いわゆる「落ち着きのない子」として現れます。忘れ物が多かったり、片付けができなかったり、突然騒いだり。興味・関心の異常な偏りとか。一方で、興味・関心を示す分野では子どものうちから突出した才能を見せることも珍しくありません。これは、忘れ物や遅刻と表裏一体で、どちらか一方を抑えるということが可能なものでもありません。
 子どものうちに欠点を認めて支えてくれる人や、自分が誰かを支えているという実感を獲得できなければ、社会を恨む傾向も出てきます。だいたいは、こういう子は学校現場では認められません。家庭環境で反社会性を身に着けてしまう人がいる一方で、社会から認められないことで反社会性を身に着けてしまう場合があることも事実です。コロナ禍でさらに明白になった日本人社会で特に顕著とされる同調圧力は、この手の子どもには非常に辛い環境です。

 育児経験の無い私が言うのもアレですが、暖かく見守ってあげてほしいです。こういう子は、基本的に他人に対する感性が独特で、損得勘定が得意ではありません。損得を考えないので根本的に「周囲の目」や「遅刻が評価上致命的」というのがよく分かっていなかったりします。わざとじゃないんです。分からないんです。大人になって知識として分かるようになっても器質的に対応できず、抑うつに陥る人も少なくないです。◯◯◯◯は能力の表出の仕方が尖っているだけで、能力の総量は凡百であるという言い方もよくされます。活かしどころを見失うと凡人以下です。

 だから周りが余計にイライラするんですが、周囲が欠点を全て受認するよりも、本人が誰かの力になっているという実感を得る(興味・関心を「損得抜きの他者への貢献」に向ける)ほうが、多分有効な気がします。

*1:筆者は一応薬学関係者です。例のドラマは乃木坂ファンとしてもあまりにアレで見るに堪えないので一応断っておきますが、アレのクソ脚本に基づいて言っているわけではありません。

*2:MacOS 8.1以前のMacOSはゴミ箱を空にしたりファイルコピーしている最中はウィンドウを開いたり切り替えたりすることもできませんでした。

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